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ひがのひがめ2021.01.26.

所沢生活村の代表を務める比嘉は、とっても食いしん坊。安心して食べられる、おいしいものに目がありません。お味噌や梅干しや漬物を作ったり、割れてしまった卵でオムレツを焼いたりしては、「これ、食べてみて」とにっこり笑顔ですすめてくれます。そんな比嘉ですが、いつも社会の在り方について思索し、その思いを毎月の会報に「巻頭言」として綴っています。

毎日のご飯は、政治につながっている。
そのことに気付かせてくれる比嘉の文章を、ブログでもご紹介します。

所沢生活村だより2021年1月26日号より

遅ればせながら謹賀新年。皆様今年はどんな新年をお過ごしでしょうか。生産者の方々、寒い中本当にありがとうございます。会員の皆様、暖かな応援をいつもありがとうございます。今年もなにとぞ、よろしくお願いいたします。敗戦後75年、冷戦終結後30年が経ち、冷戦を前提とした日米安保体制が継続、占領軍時代の地位協定がそのままで米軍基地が存続し続けるこの国は、説明や議論は時間の無駄だと考える人が首相を務める。組織ぐるみの無責任と忖度、政治監視機能を放棄したようなマスコミ・・

コロナ禍が問いかけるものは新自由主義・グローバリズムの限界であり、この極端な食料自給率の低さは本当に恐ろしい。なのに大切な種子法は2018年に廃止され、政府は主食の米について公的責任を放棄し、規制改革推進会議の提言通り、日米FTAの追加交渉で農産物の輸入拡大への下準備が着々と進んでいる。私は絶望の中に沈んでしまいそうな新年を迎えた。どうすればいいのか本当にわかりません。

ただいつもどおり出来ることを頑張りたいと思います。生活村を続けてより多くの方々にお知らせできたらと思います。卵の安さの裏側を、幸せに飼われている鶏の卵のおいしさと安心を。ゲノム編集トマトはどんな危険があるか分からないから絶対に植えても食べてもいけないことを。(比嘉)