所沢生活村の代表を務める比嘉は、とっても食いしん坊。安心して食べられる、おいしいものに目がありません。お味噌や梅干しや漬物を作ったり、割れてしまった卵でオムレツを焼いたりしては、「これ、食べてみて」とにっこり笑顔ですすめてくれます。そんな比嘉ですが、いつも社会の在り方について思索し、その思いを毎月の会報に「巻頭言」として綴っています。
毎日のご飯は、政治につながっている。
そのことに気付かせてくれる比嘉の文章を、ブログでもご紹介します。
各報道機関の世論調査は「防衛力強化に賛成」が6割を超えている。自公維国が勝てば一気に改憲発議に向かう参院選挙となるのだろうか。自民党公約のGDP2%を実現すれば、防衛費は11兆円。米中に次ぐ世界第3位になるという。軍と警察組織は国家の暴力装置(マックス・ウエーバー)だ。光州事件でも天安門事件でもそれを目の当たりにした。政治や社会はこれら巨大権力を民主的に統制しなければ民主的社会はひとたまりもなくなってしまう。国家警察が軍部の尖兵となって人々の人権を踏みにじった戦前戦後の反省から、戦後日本の警察組織には公安委員会制度が導入されて民主的統制が働くようになっていたはずだが、特に第2次安倍政権から警察官僚やその出身者が政権の政策に深く関与するようになってきている。2013年特定秘密保護法、2016年通信防除法改定案、2017年共謀罪法、2021年重要土地利用規制法。今国会では経済安保推進法。4月に改定された「警察法」では「サイバー警察局」と「サイバー特別捜査隊」が創設され、警察庁は発足以来始めて直接の捜査権をもつことになった。前回2019年の参院選、札幌駅前で街頭演説の安倍首相にヤジを飛ばしただけで警備の警察官に排除された。このまま恐ろしい勢いで私たちの市民社会は崩れていくのだろうか。止めるすべはどこに。(比嘉)