所沢生活村の代表を務める比嘉は、とっても食いしん坊。安心して食べられる、おいしいものに目がありません。お味噌や梅干しや漬物を作ったり、割れてしまった卵でオムレツを焼いたりしては、「これ、食べてみて」とにっこり笑顔ですすめてくれます。そんな比嘉ですが、いつも社会の在り方について思索し、その思いを毎月の会報に「巻頭言」として綴っています。
毎日のご飯は、政治につながっている。
そのことに気付かせてくれる比嘉の文章を、ブログでもご紹介します。
人間活動による地球温暖化には疑う余地がなく、極端な高温や大雨などが増加し、世界平均気温は産業革命前に比べて既に1.1℃上昇していて、これを1.5℃で止めることがパリ協定で目指されている。第2次世界大戦後、冷戦の終結で世界は民主主義へと改善してよい方向へ向かうのかと期待した時もあったが、中国の台頭と米国との対立が進み、新型コロナのパンデミック、ロシアのウクライナ侵攻と、これからどうなるのか全く予想できない。日本は経済力低下と人口減少と格差拡大が進み、社会的資本はことごとく破壊され、米国への完全隷属が達成寸前だ。国連は世界家族農業年を打ち出し、世界が小農・家族農業に目を向ける中、日本だけがバイオ・スマート農業など大型化、近代化を政策として掲げ、農業や農村をさらに疲弊させようとしている。日本も自国の食糧安全保障を築き、脱炭素を目指しながらこの世界的なエネルギーの逼迫という危機を乗り切らねばならない。一刻も早く国を挙げて有機農業に転換すべきではないか。所沢生活村はそのメッセージを出し続けていきたい。今は、ウクライナ、へルソン州のドニエプル川にかかるカフォブスカダムがロシア軍に爆破されないことを祈りながら。(比嘉)