所沢生活村の代表を務める比嘉は、とっても食いしん坊。安心して食べられる、おいしいものに目がありません。お味噌や梅干しや漬物を作ったり、割れてしまった卵でオムレツを焼いたりしては、「これ、食べてみて」とにっこり笑顔ですすめてくれます。そんな比嘉ですが、いつも社会の在り方について思索し、その思いを毎月の会報に「巻頭言」として綴っています。
毎日のご飯は、政治につながっている。
そのことに気付かせてくれる比嘉の文章を、ブログでもご紹介します。
世界が恐ろしい勢いで後退している。今年はコロナ禍の中で明け、2月にはロシアのウクライナ侵攻が始まった。既に10か月を経て、益々終わりそうにはない。私たちの国ではミサイルで先制攻撃すれば国が守れるという人たちが政治を支配し、まっとうな防衛論議がなされないまま、戦争に突入する道筋が付けられつつあると私は思う。あの時のように。今、日中戦争での日本軍のふるまいを現在のロシアと比べて見ることは重要だ。「歴史は根本において批判だからとにかく学生は勉強しろ。宗教や国家による圧制が起こった時、それに対抗したのは大学であり、学問だったのだ」とは、1969年に大学生になった私が70年安保を経て得た羽仁五郎の言葉だ。日本を8年以上も率いた政治指導者としての安倍晋三が壊してきた私たちの国の大切なものを、再構築しなければ。いや、もっと以前戦後の農業から考えてみよう。お正月には橋本明子さんが減反差し止め裁判の費用のために考案した有機栽培手綯いの八郷のしめ飾りを玄関にかざって、日本の稲とは何だったかをよく考えてみたい。
皆様どうぞよいお年をお迎えください。そして来年もどうぞよろしくお願い致します。(比嘉)