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ひがのひがめ2023.5.30.

所沢生活村の代表を務める比嘉は、とっても食いしん坊。安心して食べられる、おいしいものに目がありません。お味噌や梅干しや漬物を作ったり、割れてしまった卵でオムレツを焼いたりしては、「これ、食べてみて」とにっこり笑顔ですすめてくれます。そんな比嘉ですが、いつも社会の在り方について思索し、その思いを毎月の会報に「巻頭言」として綴っています。

毎日のご飯は、政治につながっている。
そのことに気付かせてくれる比嘉の文章を、ブログでもご紹介します。

4月ドイツは全ての原発を停止した。福島の事故からわずか12年で「原発運転が国の責務」(GX脱炭素電源法案)の日本とどこが違うのだろう。5月の入国管理法改悪法案は世界に日本の人権後進国ぶりをアピール、G7広島サミットに反対する市民のデモを機動隊が問答無用で弾圧する様子はBBCで世界に報道されまるで2019年の香港のようだった。国際社会での日本の立場は経済という点からもすでにアジアをリードする先進国ではなくなっている。主要農作物種子法廃止で公的種子をなくし農業競争力強化法案で民間企業に種子を明け渡し種苗法改悪で農家の自家採種を禁止、WTO以来の米国追従の農業分野の自由化が生んだ低い自給率と農業の衰退、遺伝子組み換え作物の認可数は世界一、ゲノム編集作物では表示なし安全性評価なし、任意の届出だけで流通可能。現に3月に米国のゲノム編集トウモロコシが申請受理、表示もなくコーンスターチなどで出回る。食べ物の安全性の後退には危機感しか持てない。最近の日本の社会の出来事は何一つ良いことがない。一体なぜ私は長い間良い方向に社会が変わっていくという幻想を持ち続けていたのだろうか。諦めないことが大切なのはよくわかっているが、市民社会の成長を待つしかないのだろうか。所沢生活村がどこまで続けられるか正念場を迎える。(比嘉)