· 

ひがのひがめ2023.10.31.

所沢生活村の代表を務める比嘉は、とっても食いしん坊。安心して食べられる、おいしいものに目がありません。お味噌や梅干しや漬物を作ったり、割れてしまった卵でオムレツを焼いたりしては、「これ、食べてみて」とにっこり笑顔ですすめてくれます。そんな比嘉ですが、いつも社会の在り方について思索し、その思いを毎月の会報に「巻頭言」として綴っています。

毎日のご飯は、政治につながっている。
そのことに気付かせてくれる比嘉の文章を、ブログでもご紹介します。

高畠の有機農業運動が今年50周年を迎える。心からおめでとうございますと申し上げます。 白根節子の主宰する所沢生活村が消費者として食の安全を求めて始めた共同購入運動が、生産者と消費者会員を巻き込んだ社会改革を目指そうとする運動へと発展する過程で、高畠の生産者さんの存在は常に大きな意味を持っていました。私たちの理想と現実の隔たりは当初からあっても、そこから派生する様々な問題を私たちは多くの場合高畠の生産者さん達とともに解決を目指して努力するように努めてきました。長く続いた「提携」を解消しなければならなかった時、高畠のたくさんの皆様からどれほど助けていただいたことでしょう。他の生産者さんも含めて私たちは本当に良い生産者さんやそれを支える研究者さんに恵まれ、薫陶を戴いて来たと思う。生産者さんと消費者とは違う立場もあることを勘案しても、もし人類が生き残れる方法があるとすれば、この「提携」と言われる運動が本当に私たちの社会で大切で不可欠な方法だと私たちは思えるのです。微小な消費者団でも私たちはできることをしなければと考えます。今まで一つずつ加えてきた私たちの大切な食べ物をこれからも食べることで守りたいのです。けっして国民の方を向かない数々の政策のなかで山のような新たな困難を前にしても、私たちは生産者さんと共に一歩ずつ歩みを進めて行ければと思います。お互いの50年に祝福あれ。    (比嘉)