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ひがのひがめ2023.12.26.

所沢生活村の代表を務める比嘉は、とっても食いしん坊。安心して食べられる、おいしいものに目がありません。お味噌や梅干しや漬物を作ったり、割れてしまった卵でオムレツを焼いたりしては、「これ、食べてみて」とにっこり笑顔ですすめてくれます。そんな比嘉ですが、いつも社会の在り方について思索し、その思いを毎月の会報に「巻頭言」として綴っています。

毎日のご飯は、政治につながっている。
そのことに気付かせてくれる比嘉の文章を、ブログでもご紹介します。

種や肥料,飼料の自給率の低さを考えると、日本の食糧自給率は一体何%なのだろう。このまま行くと日本が最も国民の餓死のリスクが高いのではないか。また、米国からの要請に応じてどんどん農薬の残留基準を緩め続け、国民の食糧を守る大事な法律を廃止し、ゲノム編集も表示すらできない農政では、日本の未来を担う子どもが健康に育たない危険性が増すばかりではないか。輸入途絶リスクの高まりと世界の消費者の反農薬・反化学肥料を求める潮流をみれば、日本の農業も有機栽培を目指す国内資源循環型の農業を早急に構築する必要があるのは明らかではないか。防衛費ではなく農業に予算を投入し、優れた農業現場の栽培技術を評価、研究し普及することに農政は急速に転換すべきだと思う。農薬企業の利益を最優先し、スマート農業やゲノム編集を偏重するのは間違っている。民主主義の大前提である必要な情報が国民に与えられていないことを痛感する。世界秩序は急速に流動化し、戦後日本の行き詰まりが明らかになっている今、戦後期を生きてきた私たちは大きな責任を果たさねばならない。年の瀬を私は疲れた気持ちで迎えているのですが、皆様はどうぞよいお年をお迎えください。そして来年も所沢生活村を何卒応援よろしくお願い致します。(比嘉)