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ひがのひがめ2024.1.30.

所沢生活村の代表を務める比嘉は、とっても食いしん坊。安心して食べられる、おいしいものに目がありません。お味噌や梅干しや漬物を作ったり、割れてしまった卵でオムレツを焼いたりしては、「これ、食べてみて」とにっこり笑顔ですすめてくれます。そんな比嘉ですが、いつも社会の在り方について思索し、その思いを毎月の会報に「巻頭言」として綴っています。

毎日のご飯は、政治につながっている。
そのことに気付かせてくれる比嘉の文章を、ブログでもご紹介します。

大惨事の元旦となったこの新年を皆様どのようにお迎えでしょうか。能登半島の先端、珠洲原発予定地だった場所は地盤が約4メートル隆起し専門家は約6千年間で最大の隆起と。原発反対の現地の市民運動に心から感謝したい。昨年来の自民党裏金疑惑のきっかけを作った政治資金オンブズマンの上脇博之氏も、各地の市民の方々と共に運動してきたと。生活村も有機農業を基本とする農政の在り方を目指して各地の生産者さんと共に細々ながら運動を続けてきた。昨年の所沢市長選挙でも、今まで長く市内で地道に活動を続けてきた市民の方々の運動の成果が表れていたと感じた。声高な論争よりも、個々の実践を積み重ねていく市民の存在が、多様な個人の共存を願い、教条的な主張や暴力的な強制を控える態度が広く共有された社会の実現につながる。昨年末のCOP28の現場で会期中も停戦とパレスチナの開放を求めるアクションと抑圧の実態を訴え解放を求めるスピーチが行われたそうだ。多くの制約のある中で非常な困難を伴って市民が連帯して会場内で行動を起こしたが、市民を沈黙させる傾向が世界的に顕著となっていると国際環境NGOの事務局の人は言う。選挙の年でもある今年から来年、今度こそ「政治とカネ」問題の中途半端な結末を許さないようにできたらと思う。(比嘉)