所沢生活村の代表を務める比嘉は、とっても食いしん坊。安心して食べられる、おいしいものに目がありません。お味噌や梅干しや漬物を作ったり、割れてしまった卵でオムレツを焼いたりしては、「これ、食べてみて」とにっこり笑顔ですすめてくれます。そんな比嘉ですが、いつも社会の在り方について思索し、その思いを毎月の会報に「巻頭言」として綴っています。
毎日のご飯は、政治につながっている。
そのことに気付かせてくれる比嘉の文章を、ブログでもご紹介します。
24年ぶりの食糧・農業・農村基本法の見直しが行われることになったと昨年報じられたので、世界情勢の悪化を踏まえ農家の苦境を救い、国民の命を守るため食糧自給率向上にいよいよ本腰を入れて具体的に取りかかろうとするのかと期待したが、昨年の「答申」本文には「食料自給率」という言葉さえなく、「自給率向上」の一言も書かれていなかった。もちろん「有機農業」もない。戦後の農政は一貫して国民の健康や安全よりも経済を優先させてきた。子ども達に発達障害が急増し国民は長期的な健康被害に加えて飢餓の危機に最も近い国なのではないだろうか。種子法廃止で米・麦・大豆の公共の種事業をやめさせ、種苗法改定でその種は企業に譲渡させ自家採種を制限。また、既に「遺伝子組み換えでない」表示が出来ないし遺伝子編集は全く表示なしだ。さらに経団連は遺伝子操作添加物の規制緩和を求めている。みどりの食糧システムの「2050年までに有機農業面積25%まで拡大」目標の具体案はどうなっているのか?本物の食べ物を作ってくれる生産者さんたちと信頼のネットワークを作って安心と安全を確かめながら食べて行けば表示などなくても命は守れるし、頑張っている生産者も守れる。日本でも私たち消費者にはそれができると信じたい。 (比嘉)