生活村では1996年春より岐阜の吉村茶園さんのお茶の取り扱いを始めました。

吉村茶園さんは完全無農薬のお茶を長年丹精込めて作り続けられています。また、2014年より地元所沢の荻野園さんのお茶もいただくようになりました。

農薬散布を当たり前とする茶業のなかにあって吉村さんや荻野さんと巡り合えたことは全くの幸運といわねばなりません。

 吉村茶園さんのお茶づくりについては公式サイトをご覧いただくのが何よりと思います。

 吉村茶園 URL: http://www.yoshimura-chaen.com/index.html

 

吉村茶園さんのお茶は5月に年間注文を承っています。

また、月々では荻野さんのお茶もいただいています。

普通ならばたくさんの農薬が使われながら洗うことのないお茶を、何の心配もなく飲むことが出来ることに心から感謝したいと思います。

 

荻野さんからのメッセージ

<<お茶のはなし>>

・昭和61年(1986年7月)に農薬(ランネート・カーバイト系)により父が死亡し、私自身も体調を悪くして段階的に農薬散布を減らし、平成2年10月より殺虫剤、殺菌剤、除草剤の散布を止めました。

 茶は栄養成長のみを求めますので、農作物の中では最も肥料を必要とするため養豚を始めヤギなどすべての排泄物を茶園に投入することにしました。産地偽装の問題などあり平成4年ぐいらから直接販売に切り替えました。最初は売れず、茶農協の冷蔵庫にはお茶の在庫が山のように積み上げられました。平成7~8年ごろになると美味しさと安全性を求める消費者に認められ、完売するようになりました。ところが平成9年の所沢ダイオキシン問題により一挙に30%まで売上額が減少しました。

 また2011年の福島原発事故によ放射能問題により、ピーク時より60~70%回復したお茶の販売額がふたたび40%ぐらいに減少しました。

 2008年のリーマンショックや食料や飼料の高騰により長年続けた茶業を廃業して持続可能な自給自足と小商い(スモールビジネス)を構想し、茶園を30%ぐらいまで減らし、無農薬による麦、大豆、陸稲、草食家畜、野菜と農産加工品、直販を展開しています。

 茶業は客数が激減しましたが、引き続き買い求めていただける人々の期待に応え続けていきます。慣れない野菜作りなどに力を取られていますが、老骨に鞭打って茶業もなんとか続けたいと思っています。